外壁塗装の相場 40坪だと費用はいくら?失敗しないための3つのポイント

このサイトではリフォーム工事の現場監督が体験したエピソードを含め、外壁塗装で失敗しないための3つのポイントと外壁塗装の相場、費用、分かりにくい見積もりの見かたなど外壁塗装のアレコレについてまとめています。

外壁塗装の相場 40坪だと費用はいくら?失敗しないための3つのポイント

外壁・屋根の塗り替え工事の流れ

はじめての外壁塗装を検討されている方、過去に経験のある方でも、
作業の手順やその意味を理解しているという方は意外に多くいらっしゃいません。

各段階で行われる作業の一つ一つに意味があり、
どの作業も大切で省略することはできません。

この記事では、外壁・屋根塗装の工事の流れについてお話していますので、
その作業の手順、意味を理解していただき、

手抜き作業を見逃さないようにしてください。

 【外壁・屋根の塗り替え工事の流れ】

外壁塗装工事の期間は塗る面積や天候により変動することはありますが、
おおむね10~14日間くらいになります。

この期間で各箇所の下地処理、下塗り、中塗り、上塗り、付帯箇所の塗装と
順番に工事は進んでいきます。

では、具体的に工事箇所、作業内容について順番にお話します。


●工事に必要な前準備

・塗装する箇所の現状と色の確認
・工事着工日の打ち合わせ
・近隣のお宅への挨拶まわり

この中で特に重要なのは近隣への挨拶まわりです。

工事が始まると、資材を搬入する車両、足場などを組み立てる際にでる金属音、
工事中のゴミや塗料の飛散などで近隣のお宅に少なからず迷惑をかける恐れがあり、
近隣からのクレームにつながり、ご近所付き合いにも影響しかねません。

工事を円満に進めていく上でも重要なことなので、
工事が始まる前には必ず行うようにしてください。

ちなみに近隣への挨拶まわりは工事を行う業者の方がするので、
あなたは特に何かをする必要はありません。


●塗装本体工事

足場の設置と飛散防止ネットの設置

外壁、屋根の高圧洗浄
 ☆この作業は塗装をする外壁、屋根の汚れ、カビ、ホコリなどを除去する作業で、
  塗装本体の性能を引き出すためにもとても重要な作業です。

外壁を塗る前の準備と養生
 ☆この作業は塗装をする際に、駐車している車や自転車、植木などに
  塗料がつかないように養生シートでカバーをしたり、

  塗装しない部分をマスキングテープなどで養生するとともに、
  境界線をハッキリさせキレイな仕上がりにするための重要な作業です。

外壁塗装をする前の下地処理と調整
 ☆この作業は塗装をする外壁のひび割れやふくれ、剥がれなどの補修と
  下地の調整を行い、塗装後のトラブルを防ぐ意味でも重要な作業です。

外壁の下塗り
 ☆いよいよ塗りの作業に入っていくのですが、塗りは下塗り、中塗り、上塗りの
  3回塗りが基本で、下塗りの作業は塗料を定着させるための

  接着剤的な役割を持っていて、シーラーまたはプライマーという下地強化剤で、
  透明もしくは白、クリーム色の塗料で作業を行います。

 ※シーラーとは水性の下地強化材で、プライマーは溶剤系の下地強化剤になります。

外壁の中塗り
 ☆中塗りの作業はあなたが選んだ色の塗料を使い下地塗料の保護を兼ねて行います。
  中塗りと上塗りは同じ塗料を使うことが多いので、"上塗り2回"という表現をする
  業者もいます。

外壁の上塗り
 ☆上塗りは仕上げ塗りとも言われ、仕上がりと見た目、塗装強度を

  決める重要な塗りになります。

屋根のサビ止め塗装
 ☆この作業は屋根の高圧洗浄後、十分に乾燥させた後に、
  棟部分のトタンのサビを落としてからサビ止めの塗装を行います。

屋根の下塗り
 ☆下塗りの作業は塗料を定着させるための接着剤的な役割を持っていて、
  シーラーまたはプライマーという下地強化剤で、

  透明もしくは白、クリーム色の塗料で作業を行います。
  また、古い屋根ほど下地強化剤を吸い込みますので十分な塗り込みが
  必要になります。

 ☆カラーベストという板状の屋根材を使っている屋根が多くあり、
  屋根の塗装を行うことで、屋根材と屋根材の隙間を塗料でふさいでしまうと、
  屋根材の湿気を逃がすことができないので、タスペーサーという縁切り部材を
  差し込んでいきます。

屋根の中塗り
 ☆中塗りの作業はあなたが選んだ色の塗料を使い下地塗料の保護を兼ねて行います。
  中塗りと上塗りは同じ塗料を使うことが多いので、"上塗り2回"という
  表現をする業者もいます。

屋根の上塗り
 ☆上塗りは仕上げ塗りとも言われ、仕上がりと見た目、紫外線や酸性雨
  による劣化を防ぎ、汚れにくくするための重要な塗りになります。

付帯箇所の仕上げ塗り
 ☆付帯箇所とは、破風板、軒天、雨樋、水切り、幕板、雨戸、戸袋、配管等の<
  部分を指し、外壁・屋根部と同じようにサビを落としたり、下地処理を行い、
  下塗り、中塗り、上塗りと3回塗りが基本です。

養生シートの撤去

塗装箇所の確認検査

(不具合箇所などがあった場合は手直し)

足場の撤去、現場の清掃


ここまで外壁・屋根の塗り替え工事の流れについてお話しました。

各段階で行われる作業の全てはどれをとっても大切な作業ばかりで、
一つでも作業を省くというのはありえないことです。

ここでお話しました作業の中で一つでも省略したて手順で塗装をされると、
塗装後の早い時期に塗膜の剥がれ、ひび割れなどが発生してしまうので、

手抜きを見逃さないという点においても工事期間中は

時間の許す限り見るようにしてください。

 

外壁塗装の工事を直前に控えている方、

これから外壁塗装を検討する方は参考にしてくださいね。

   
【裏話】

あなたは外壁塗装工事の施主であり、発注者であり、お金を払う立場の人です。

工事中に気になったこと、疑問に思ったことは遠慮せずにどんどん確認してください。

そうすることで、手抜きをさせないという無言のプレッシャーを

かけることにもつながり、結果的にあなたが満足できる外壁塗装工事になります。

あなたの大切なお金を払うのですから、業者に任せっきりにするのではなく、
積極的に外壁塗装工事に参加することを忘れないでください。