外壁塗装の相場 40坪だと費用はいくら?失敗しないための3つのポイント

このサイトではリフォーム工事の現場監督が体験したエピソードを含め、外壁塗装で失敗しないための3つのポイントと外壁塗装の相場、費用、分かりにくい見積もりの見かたなど外壁塗装のアレコレについてまとめています。

外壁塗装の相場 40坪だと費用はいくら?失敗しないための3つのポイント

汚れてきた外壁 いつ塗り替えればいいの?

この記事では外壁の塗り替えのタイミングについてお話していきますが、
そもそも、どうして外壁を塗り替える必要があるのでしょうか。

建物の外壁や屋根の塗装は、塗装の膜で腐食から守る(保護する)ことと、
外観をキレイに見せる目的がありますが、

長年の雨風や太陽光線によって徐々に新築当時の色はあせていき、塗膜の劣化やサビなどでその力も弱くなっていきます。

例えば自動車でも数年に行う車検や定期点検で、

傷んでいるところがあるのかないのかを確認したり、
もし傷んでいるところがあればその部分の部品を交換したりすることで、
自動車の故障のリスクを避けながら安全かつ長持ちさせることができます。

自動車と同じように建物にも定期的なメンテナンスは必要で、 外壁や屋根の塗り替えは建物の美観と長持ちさせる意味でも 重要な役割をもっています。

話が少し横道にそれてしまいましたが、
塗り替えのタイミングについて詳しくお話していきます。

 外壁・屋根の塗り替え目安は10年!

外壁の塗り替えのタイミングは、以前だと新築から6年ごとに塗り替えるのが一般的でしたが、
最近では遮熱、断熱の効果がある塗料やカビをなどの汚れを防ぐ塗料など、
塗料の質が向上したこともあり、

おおよそ10年が塗り替える時期の目安と言われています。

実際に塗り替えが必要な個所はというと、大きく分けて屋根、鉄部、外壁で、
塗り替えと同時にコーキングという部分の打ち直しも必要になってきます。

ここからは塗り替えが必要な箇所ごとに、
塗り替えのタイミングについてもう少しくわしくお話していきます。


【屋根】

屋根は建物を雨風から守ってくれていて、屋根に使用される部材は、
大きく分けて、瓦などの粘土系、トタンなどの金属系、カラーベスト・コロニアルなどのスレート系に分類されます。

現在、新築住宅で最も使われているのはスレート系の屋根部材で、
コロニアルやカラーベストと呼ばれていて、

おおよそ20年から30年の耐用年数がありますが、

スレート系の屋根部材は水が染み込む素材で、
通常7年から10年で吸水を抑止する塗装の塗膜が弱まり防水性がなくなると言われているので、屋根の塗り替えのタイミングは10年になります。


【鉄部】

住宅には屋外階段や門扉、雨戸の鉄部をはじめ、窓上の庇のカラー鋼板、

窓枠のアルミ、物干しのステンレスといったさまざまな金属が使われています。

中でも鉄部はサビやすく、発生したサビを放置しておくと、
やがて腐食し、塗り替えだけでは済まなくなってしまいます。

鉄部の塗装にはアクリル系の塗料が使われている場合が多く、
その寿命は5年と言われています。


【外壁】

外壁はかつて、モルタル塗り塗装仕上げが主流でした。
セメント、砂、水を混ぜ合わせたモルタル左官職人さんが壁に塗っていくのですが、
施工日数がかかるのと施工後に亀裂、ひびが発生しやすい欠点がありました。

現在では、セメントと木質系成分を混合して板状に成形した
サイディングと呼ばれる外装材が主流になっています。

施工が簡単で価格も安いというメリットはあるのですが、
建物にあわせてカットした切断面や外装材とのつなぎ目から

雨水が入ることがあるので、コーキング(シーリング)が必要になります。

また、サイディング表面はほとんどがシリコン系の塗料で塗装されていて、
シリコン塗装の耐用年数が10年から12年になることから、
外壁の塗り替えのタイミングは10年と言われています。


【コーキング(シーリング)】

コーキングは窓サッシ周りや外壁のサイディングの隙間などを埋めることで、
気密性、防水の目的で施工されます。

種類、用途によりコーキングと呼ばれたりシーリングと呼ばれますが、
一般的には同じ内容になります。

このコーキングも外壁と同様に雨風、太陽光により経年劣化していき、
おおよそ10年くらいでシワや硬化によるひび割れが発生してきます。

塗り替えとは直接関係ないと思われるかもしれませんが、
コーキングも外壁と同様に10年で打ち直すことが必要になります。


ここまで塗り替えが必要な箇所ごとに塗り替えのタイミングについて

お話してきました。

鉄部の塗装だけは新築から5年くらいで劣化が見えてくるので、
このタイミングで塗りかえるのが理想にはなりますが、

近年の建物は鉄部が少なくなってきているので、
そこからさらに5年を経過した10年が外壁、屋根の塗り替え、
コーキングの打ち直しのタイミングなります。

とはいえ、紫外線がよく当たる南側と直射日光が当たりにくい北側、
塗料の種類、風の通りやすい場所、湿気がこもりやすい場所など、

同じ建物でも場所ごとに劣化の進行状況は異なるので、
外壁や屋根の塗り替え、コーキングの打ち直しは10年が一般的な目安だと考えてください。